!Σ( ̄□ ̄;)←お母さん
「これが、かの有名な…」
お母さんは、渋渋の入口の下で息を飲みました。渋渋の入口はビルみたいだけど、新名門校としての威厳がありました。
桜子さんの成績で渋渋など、桜蔭となんら変わりないので、見に行ったこともありませんでした。男子の渋渋だと少しは門戸が広がるかと思い、今回のサピオープンで初めて訪れたのです。
説明会は、天井の高い体育館で行われました。
まずは、サピの説明会からです。
第一回から何度も説明を聞いているうちに、第四回では例年通りの人気に戻っている学校もありました。
SとS学園はそうもいきませんでした。
(* ̄∇ ̄)ノ←サピの先生
「Sは爆上がりのまま!S学園も上がったままです。」
(ーー;)←お母さん
…。
渋渋の説明会までに休憩時間が設けられました。
お母さんは噂に高い渋渋を探検しておきたいと思い、お手洗いにいくふりをしてあちこちウロウロしました。
二階には開放的なカフェテリアがあり、唐揚げやたこ焼きの自動販売機が置いてありました。見たところ、食堂はないけれどお弁当を頼めるようです。
渋渋は、カッコいいイケてるオフィスのような学校でした。
(* ̄∇ ̄)ノ←渋渋の先生
「茶髪とピアスは禁止ですが、マンガとゲームと携帯とお菓子は持ち込みOKです!」
Σ( ̄ロ ̄lll)←お母さん
なんて、斬新な…
(* ̄∇ ̄)ノ←渋渋の先生
「ちなみに、渋幕は茶髪とピアスもOKです。」
Σ( ̄ロ ̄lll)←お母さん
渋幕も賢いのに、さらに自由なんだ…
狭くはありますが変わらない人気に納得して、渋渋をあとにしました。
帰り道、龍之介ちゃんが言いました。
(ㆆ_ㆆ)←龍之介ちゃん
「理科死んだわ。」
お母さんはすぐさまネットの書き込みを調べました。
((φ( ̄ー ̄ )←お母さん
「みんな算数が難しかったって書いているわ。」
(ㆆ_ㆆ)←龍之介ちゃん
「あー。」
(; ・`ω・´)←お母さん
「まさか、龍之介ちゃん!国語はできた!とか思っているんじゃないでしょうね?」
(ㆆ_ㆆ)←龍之介ちゃん
「そりゃあ、まあ。」
(>ω<。)←お母さん
「ネットの書き込みでは、国語は簡単だったって書いてあるわ!」
Σ(ㆆ_ㆆlll)←龍之介ちゃん
が~ん!が~ん!が~ん!
(; ̄ー ̄A←お母さん
「終わったな。」
龍之介ちゃんの最後のサピオープンは、人並みの成績となるのでしょうか…