「早慶は無理だよ?絶対に受からないと思う。」
ある日、主人が言いました。
「今、中3よ?まだわからないじゃないの!」
母は、反論しました。
「いや、もう中3だよ?わかるんだよ。
早くから、私大に決めた人は3科目に絞って、それだけを何年も勉強してくるんだ。その人たちは恐ろしく3科目ができるんだよ。
うちの娘にそんな力があると思うか?どの教科もまあまあできるが、ずば抜けてできるものがないだろう?
あいつはむしろ、国立向きなんだよ!」
「こ…国立向き?」
母は、すぐさま九州大学の下宿を探すのでした。
~九大の下宿を探す妄想中~
あら!伊都キャンパスはけっこう田舎にあるのね。どこに住むべきかしら…
「おい!聞いているのか?
Y国立大学とかどうよ?」
Σ(-_-#)
「は!
え?Y国立大学?
あー。Y国立大学なら下宿はいらないわね。」
主人は、Y国立大学の出身です。
「俺にはわかるんだよ。早慶は無理でも、あいつはY国立大学ならいい線いくんじゃないかって。」
「Y国立大学か。」
「なんだ?Y国立大学がイヤなのか?」
「いや、そんなこと」
~母の心の中~
いや、Y国立大学は首都圏だから、無駄に倍率も高いし、厳しいんじゃないかしら。
何よりも主人の出身校だからイヤなのよね。
「なんか言った?」
「いや!別に。」
〜また心の中〜
地方の旧帝大の方がまだ敵が少ないんじゃないかしら?
母はその日から、上位私大はすっかりあきらめて、国立大学を目指すことに決めました。
夫婦間ではY国立大学を目指すふりをしながら、母の心は九州大学か北海道大学の穴場学部にありました。
それからほどなくして、通う中堅校で三者面談が行われました。
「先生!私は理系の娘を研究費の多い国立大学に行かせたいのですが…」
先生は、すかさずおっしゃいました。
「国立志望ですか…
我が中堅校おすすめの意外と穴場の国立があります。
(ーー;)
う、中堅校の実績稼ぎ・・・
この二つも良さそうな大学だけど、九州大学ですでに妄想をしてしまっているからなぁ~
九大出身の天国のひいおじいさんも喜んでくれていると思ったのに…
今から旧帝ではない国立大学で妄想のやり直しをするか…
やはり、娘に旧帝大(地帝)はかなり厳しいようです。
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