校舎を変えて苦節10ヶ月。ついにクラスが上がりました。
実は龍之介ちゃんの通う小さな校舎には、上クラスもあるのです。
龍之介ちゃんはこの10ヶ月、2組のトップであり続けました。いや、どうあがいても1組には上がれなかったのです。
それが、今回ひょこっとギリギリで上がれてしまったようです。
でも喜んでばかりもいられません。
(; ̄ー ̄A
席は一番後ろだし、来月にはまた下クラスに戻るんだろうな…そのときにモチベーションがさがってしまう。
(ㆆ_ㆆ)←龍之介ちゃん
「上クラスのみんなは、開成や桜蔭を目指しているんだよ。俺、1組の授業はわからないと思う。」
(; ̄ー ̄A←お母さん
「お母さんもそう思う。社会や国語はついていけるけど、理科と算数は無理だと思う。」
万年2組の龍之介ちゃんが、今さら1組に上かっても、仲良しの友達はいないし、授業にはついていけなくなるだろうし。一番後ろの席で、できなくて劣等感ばかりが膨らんでしまいます。
今さら上がるなんて遅過ぎます。夏休み前だったらまだよかったのかもしれません…
お母さんが中学受験のとき、お母さんは1組の後ろにいました。
小6になったばかりのある日、
(* ̄∇ ̄)ノ←お母さんのお母さん
「先生!娘は神戸女学院を受けるわけでもないので、2組に落としてください。ゆったり受験したいから。」
お母さんのお母さんの提案で、お母さんは2組に下げられてしまいました。その後夏休みくらいまで、2組の1番か2番にいました。
当時いつも隣の席にいたのが、こはらくんです。
さらにお母さんは、
(* ̄∇ ̄)ノ←お母さんのお母さん
「もう志望校には余裕で受かるから、がんばらなくてもいいのよ?」
と言われていたため、勉強しなくなり成績はズルズルと下がってしまいました。最後はなんとか志望校に合格しましたが、危ないところでした。
それに対して、隣の席にいたこはらくんはその後もがんばり続け、2組のトップを死守して2組から東大寺学園に受かったのです。東大寺は灘の併願校で2組から受かるような学校ではありません。
Σ( ̄ロ ̄lll)←小6のお母さん
「こはら!東大寺に受かったって本当?」
(⌒‐⌒)ニヤニヤ←こはらくん
「それは言われへん。」
↑かなり噂になっていましたが、まだ受かったと言ってはいけない時期でした。こはらくんは喜びを抑えきれない様子でした。
(ーー;)←小6のお母さん
受かってしまったか…2組から東大寺に。
こはらくんは一度も1組に上がることなく、ずっと2組のトップにい続けて、東大寺に受かったのです。
(; ̄ー ̄A←お母さん
龍之介ちゃんも2組のトップのままがよかったんじゃないの?
とお母さんは思わずにはいられませんでした。