夏期講習の国語の宿題は、できない人にはたくさん、できる人には少しの量が出されます。
龍之介ちゃんは、国語が得意なので出されている宿題は少しだけです。
すなわち国語はそんなにやらなくてもよいから、算数や理科をもっとやりなさい!ということなのでしょう。
(ㆆ_ㆆ)←龍之介ちゃん
「国語の宿題は全部やっているんだよ。」
(ーー;)←お母さん
「ん?必要ないって言われているんでしょ?」
(ㆆ_ㆆ)←龍之介ちゃん
「まあ、そうなんだけど。この前も副塾長先生に読解を褒められたんだよ。『鈴木の読解はすごいな!』って。もっと得意になりたいじゃん!」
(; ̄ー ̄A←お母さん
「まあ。そうね。」
理科をもっとやってほしいけど。←心の声
そして国語の授業の前日、龍之介ちゃんは次の日の授業をとても楽しみにしていたのです。
(ㆆ_ㆆ)ウキウキ🎵←龍之介ちゃん
「やったぁ。明日は○○先生や□□先生の国語の授業だ!楽しみだなぁ。早く明日にならないかなぁ。」
Σ( ̄ロ ̄lll)←お母さん
「ぎょ!もはや楽しみにしていることが何もないから、国語の授業をわくわくするところまで来てしまったか。なんて気の毒な…」
朝から、ウキウキしていそいそと集団塾に出かけていきました。
そして、国語が好き過ぎる龍之介ちゃんはついにこう言いました。
(ㆆ_ㆆ)←龍之介ちゃん
「あちこちの問題文で使われている、あさのあつこの『バッテリー』が読みたい!図書館で借りてきて。」
Σ( ̄ロ ̄lll)←お母さん
「これか…」
中学入試に多用される文章が書いてある小説を読むなんて、一部の熱心な人がすることだと思っていました。
まさか、うちの息子がそれをするなんて…
(; ̄ー ̄A
調べてみると、バッテリーは一冊ではありませんでした。シリーズで6冊もある小説でした。
(ーー;)
「小6の秋にこれを読まないといけないのだろうか?あの理科の力だと、科学読み物を読むべきではないのか?」
お母さんは予約しようか、やめておこうか、また悩むのでした。
(ーー;)←お母さん
「次に言われそうな、重松清の『小学五年生』も予約しよかな。」