お母さんは、小学生と幼稚園児の宿題の丸つけなどのアルバイトをしています。
1年に1回か2回、教室を準会場として、生徒さんのために漢検と数検を実施します。それには、漢検は最低でも10人、数検は最低でも5人揃えなければなりません。
(o゜▽゜)o←お母さん
「え?漢検と数検、また人数が足りないんですか?」
( ̄∇ ̄)←お母さんの職場の先生
「そうなのよ。また人数が足りないの。でも、生徒さんに漢検も数検も受験させてあげたいじゃない?」
((((((゜ロ゜;←バイトの人
「うちの子供は、前回足りないときに、無理矢理受けましたけど。」
(||゜Д゜)←他のバイトの人
「うちもよ。次は鈴木さんのお子さんの番じゃない?」
(゜-゜*;)オロオロ(;*゜-゜)←お母さん
「うちですか?塾が忙しくて…漢検を受けている場合でもないんですが…」
(ㅍ_ㅍ)(ㅍ_ㅍ)←他のバイトたち
じ~…
(╥ω╥`)←お母さん
「わかりました。受けさせます。」
そんなわけで、桜子さんのみならず、塾で忙しい龍之介ちゃんも漢検を受けることになってしまいました。
生徒さんに教室で簡単に受験させてあげたいがために、毎回足りない人数を従業員の子供が総動員されます。
(ㆆ_ㆆ)(ㆆ_ㆆ)←桜子さんと龍之介ちゃん
「え?面倒だな。」
(╥ω╥`)←お母さん
「協力してちょうだい…お母さんが職を失ってもいいの?」
(-_-#)(-_-#)←桜子さんと龍之介ちゃん
「毎月、スシローにいけなくなるだけでしょ?」
そして、数検、算検、かず形検定、当日。
お母さんと離れられなくて、試験会場の教室に入れない子どもさんが、教室の外でぎゃあぎゃあ泣いていました。
(-_-#)←◯◯くんのお母さん
「すみません。もう検定はあきらめましょうか…」
(o゜▽゜)o←お母さん
「いや!無理矢理、教室に押し込みましょう!」
(≧◇≦)←◯◯くん
「ぎゃ~!!!お母さ~ん!!」
◯◯くんは、試験会場になっている教室でぎゃあぎゃあ泣きながら、かず形検定を受けました。
(;^_^A←お母さん
「落ちたな…」
後日、結果が出ました。
(o゜▽゜)o←教室の先生
「ぎゃあぎゃあ泣きながら受けた◯◯くんが受かって、一緒に受けた△△ちゃんが落ちてしまったの。」
((((*゜▽゜*))))←お母さん
「え?あんなに泣きながら受けて、◯◯くん、受かったの?ある意味、すごいですね?
でも、一緒に受けた△△ちゃん…横であれだけ泣かれたら集中できませんよね?そらあ、落ちるわ。」
小学生に無理矢理勉強をさせているお母さんですが、幼稚園児が検定を受けるのは気の毒だなぁと思ってしまいました…(-_-#)