昔、女医さんのママ友がいました。そのママ友が言いました。
「私は小さい頃から、あまり習い事も塾も何も行かせてもらえなかったの。うちは貧乏な町医者だと思ってた。
だけど、最後は父が私立の医学部のお金を払ってくれたのよ。」
同じ県立高校のトップクラスのはお友達は浪人をして国立医学部を目指したそうです。その人はそれほど頭がよかったわけではないそうですが、現役で医学部に入れたのです。お父さんが私立の医学部のお金を払ってくれたからだと言います。
ご兄弟三人とも医学部に入りました。そのうち国立の医学部に入ったのは1人だけだそうです。
「うちは貧乏じゃなかったのね。みんなが医学部にいくお金をずっと貯めてくれていたみたいなの。」
その話を聞いた当時は、娘も小さく、特になんとも思いませんでした。
それから何年も経って、
先日、幼稚園でご一緒した開業医の子どもさんが私立の医学部に受かりました。
お母さんはヘトヘトでした。
「幼児教室、すごい幼稚園、最高の塾、進学校の私立中高、プロ家庭教師、いろいろやってきたけれど、やっとうちから医者がでたわ。やっと。
で、最後も大変だったのよ~」
「何でですか?」
「医学部専門予備校ってわかる?」
「わかります!」
「いくらするか知ってる?」
「え?あれ、高いんですか?」
「ね!知らないでしょ?
浪人することになったから、寮付きで考えたんだけどね。
医学部専門予備校は、寮付き一年間で800万って言われたの。」
「は…はっ800万?!めちゃくちゃ高いじゃないですか!!」
「そ。高いから、駿台にしたのよ~」
「で、す…駿台はいくらだったんですか?」
「同じ条件で200万くらいだったの。駿台で受かったから、お金浮いちゃったわ♡」
「よかったですね!」
そして、そのママは今、晴れて医学部の学費を払っています。
「浪人時は少しで済んだけれど、結局また、すごい学費を払っているの。小さいときからずーっと英才教育にお金をかけてきて、あと数年で終わるの。やったわ!」
「あと少しですね!」
この開業医の奥さんは、最後まであきらめずにがんばったと思いました。
今は昔と違って医学部受験が難化しているため、女医さんのお父さんの方法がうまくいくとも思いません。
でも、うちの今までの労力とお金は無駄だったのではないか?
高校受験をしてほどほどの高校に入り、そこから大学受験予備校にお金と労力をかけるやり方にすればよかったのではないか?
今までの苦労に何か意味があったのか??と思うのでした。
↓ここから、大学受験ブログランキングに戻れます。