何日か前に、桜が満開になりましたが、今年の桜の美しさは、お母さんの心には全く響きませんでした。
薄ピンクがボヤーッと視界に入るだけの毎日でした。
全く傷が癒えることはなく、とにかく静かに暮らしていました。
そんなある日、桜子さんの進学する学校から連絡がありました。
( ̄∇ ̄)←進学先の先生
「桜子さんのテスト結果は優秀でしたので、選抜クラスでの入学となります。」
((((((゜ロ゜;
「え?」
( ̄∇ ̄)←進学先の先生
「選抜クラスです。」
(ΦωΦ)
せ…選抜クラス。
あの…アホの桜子さんが選抜クラス…
あちこち落ちまくった桜子さんが選抜クラスとか…この学校、どれだけアホなんだ?
いや待てよ?
わずかながらも東大にも国立医学部にも受かっている先輩がいるから…選抜クラスなら、桜子さんも行きたい大学に行けるかもしれない…
(ΦωΦ)←2ヶ月半ぶりの楽しい妄想
( ̄∇ ̄)←進学先の先生
「あ…普通クラスの方がいいですか?」
((((*゜▽゜*))))
「いえ、選抜クラスでお願いします!」
桜子さんは、小さい頃から知能教室でも塾でも、できない子扱いされてきました。
ここで人生初のできる子扱いを受けることになります。
(๑¯∇¯๑)←桜子さん
「選抜クラスになれたから、もっと英単語を覚えておかないと」
桜子さんは、学校から配られた英語CDを毎日流しては発音練習をしています。選抜と聞いてからは、さらにやる気を出してたくさん練習しています。
(๑¯∇¯๑)←桜子さん
「ストゥーデント!ストゥーデント!」
アホではありますが、桜子さんは本当に努力家です。
賢い学校をあちこち落ちてよかったのかもしれません。
これからは進学する学校で大切にしてもらって、伸ばしてもらえるのではないか?学校を信頼して、桜子さんをお任せしようかと思います。
お母さんもこれでやっと、散っている桜を少しは見ることができそうです。
( ノω-、)