!Σ( ̄□ ̄;)←お母さん
「あ!山様の宿題が挟まっているわ!」
Σ(ㆆ_ㆆ)←龍之介ちゃん
「本当だ!山様の算数の宿題が、なぜ俺の宿題に挟まっているんだろう?」
(* ̄∇ ̄)ノ←お母さん
「なんかよくわからないけれど、ありがたいわね。御利益ないかしら?額に入れて飾っておこうか?」
(ㆆ_ㆆ)←龍之介ちゃん
「ダメだよ。返さないと。」
先生から返ってきた算数の宿題に、筑駒を受ける天才の山田くんの宿題が誤って挟まれていました。
( ・`ω・´)←お母さん
「中を見てみたいわね?山様はどのくらい丁寧に宿題をなさるのかしら。」
(ㆆ_ㆆ)←龍之介ちゃん
「俺も見てみたい!山様の宿題のなさりようを。」
筑駒の答案は字がキレイでないといけないと聞いたことがあります。山田くんはどれだけ丁寧に宿題をしているのでしょうか?きっと字もすごくキレイに違いありません。
二人で宿題の中をこっそり拝見しました。
Σ( ̄ロ ̄lll)Σ(ㆆ_ㆆlll)
「うわ!汚な!」
予想に反して、山田くんの宿題の見た目は最低でした。
とても汚い字が薄く書かれていて読めません。時間を計らなければならないのに、それもされておらず、式もほとんど書かれていません。直しも適当に見えます。
その宿題は、最小限の労力でこなしたことがうかがい知れるものでした。おそらく山田くんは、普通の人の3分の1の時間でこの宿題を終わらせているのでしょう。
(ㆆ_ㆆ)←龍之介ちゃん
「山様は式をあまり書かないんだね。」
(; ・`ω・´)←お母さん
「頭の中でほとんど解いてしまわれるのよ。」
(ㆆ_ㆆ)←龍之介ちゃん
「字が薄いね。」
(; ・`ω・´)←お母さん
「わざと筆圧を抑えて、労力が最小限で済むように書いていらっしゃるのよ。」
衝撃でした。知らない人が見たら、一番下のクラスの子どもが出した宿題と思ってしまうはずです。
宿題は丁寧にしなければ成績が上がらないと思っていましたが、そうでもないようです。(天才に限る)
(ㆆ_ㆆ)←龍之介ちゃん
「俺も時間を計るのはやめるわ。あと、字もキレイに書かなくていいや。直しも適当にするわ。」
(ーー;)←お母さん
う…
山様の宿題を盗み見して良いところを学ばせるつもりでいましたが、天才の宿題のやり方は凡人には通用しません。見せたことが逆効果となってしまったようです。